「下流老人」著者が講演 br 深刻化する高齢者や若者の貧困問題について考える講演会が熊本市で開かれました。 br この講演会は、高齢者の生活支援などを行っているＮＰＯ法人が開いたもので、熊本市中央区の会場には大学生などおよそ１２０人が集まりました。 br 講演会には高齢者の貧困問題などについて書かれた「下流老人」の著者、藤田孝典さんが講師を務めました。 br この中で、藤田さんは「日本の高齢者のうち、すでに７００万人ぐらいが生活に困窮している状態で、人ごとではない。非正規社員の割合も４割を超えており、高齢世代だけでなく将来、 br 若い世代も下流に陥る可能性が大きい」と指摘しました。 br そのうえで、「無料低額診療事業など、すでにある生活支援のための制度の活用や地域のつながりを作ることが、下流化を防ぐには必要だ」と訴えました。 br 参加した市内の５０代の女性は、「講演を聞いて、将来どうなっていくのか、不安になりました。これからまじめに考えていかないといけないと感じました」と話していました。 br 2016年02月07日　19時02分