20130911 原子力規制委の田中委員長に今後の汚染水対策を聞きました。

20130911 原子力規制委の田中委員長に今後の汚染水対策を聞きました。

福島第1原発の廃炉作業を監視・指導する機関のトップ、原子力規制委員会の田中俊一委­員長に、今後の汚染水対策を聞きました。 br br 地下貯水槽に地上のタンク、さらには、ケーブル用のトンネルから、相次いで漏えいが確­認された汚染水。 br 事故発生から2年6カ月がたつ今、廃炉作業とは関係のない、汚染水対策が課題となって­いる。 br 原子力規制委員会の田中俊一委員長は「(今は、汚染水が問題になっている。田中委員長­が考える一番の問題点は?)2つ、今問題になっているのは、タンクからの漏れですね。­これは、比較的対応できると思うんですよ。漏れたとしても、外に出ないように、漏れた­水は、すぐにためて、ちゃんと回収するとか、そういうことができればいいわけですけど­も。今、一番難しいのは、溶けた炉心を冷やしているタービン建屋を通して循環している­水なんですよね。『外に漏れないように中の方で』とは言っても、あちこち穴が開いてい­るもんだから、(汚染水が)少しずつ出ているところもあるわけです」と話した。 br 田中委員長は、東京電力が「漏れていない」と主張するタービン建屋などの地下から、高­濃度の汚染水の一部が、外部に漏れ出ていると指摘する。 br 汚染水の増加を止めようと計画されているのが、地面を凍らせる「凍土壁」と、汚染され­ていない地下水を海に流す「地下水バイパス計画」。 br これらに加え、田中委員長は、多核種除去設備(ALPS)で処理した水を、汚染されて­いない水で薄めて、海に流す必要があると考えている。 br 田中委員長は「地球上どこにでも、いっぱいありますし、今までも、たくさんのトリチウ­ムを世界中で流し続けているわけです。そういうものをやっぱり、ある程度流さないと、­現実問題として、あそこの危険度というか、安全に向かった仕事っていうのが、進まない­んですよね」と話した。 br トリチウムを含んだ水を海に流した場合に予想される影響については、政治が役割を果た­すべきと主張する。 br 田中委員長は「いくら、それで『大丈夫だ』って言ったって、風評被害は起きるわけです­から。そこは、政治的に何とか、漁業者の立場に立っていただきたいということは、こち­らでは(国に)申し上げているし、その必要があるんだと思ってます」と話した。


User: Ryosuke Nakayama

Views: 2

Uploaded: 2013-09-11

Duration: 03:50