北陸電力は、石川県にある志賀原子力発電所２号機について、再稼働の前提となる審査を国の原子力規制委員会に申請しました。 br ただ志賀原発をめぐっては、敷地内の断層が将来動く可能性があるどうか議論が続いていて、結論が出るまで本格的な審査は行われない見通しです。 br 北陸電力の西野彰純常務は、１２日午後、原子力規制委員会を訪れ、現在、運転を停止している志賀原発２号機の再稼働の前提となる審査の申請書類を提出しました。 br 北陸電力は今回の申請で、想定している最大規模の地震の揺れを従来の６００ガルから１０００ガルに引き上げ、配管などの補強工事を行っているほか、最大規模の津波の想定も海抜５メートルから７．１メートルに引き上げ、敷地の高さと合わせて海抜１５メートルとなる防潮堤を完成させています。 br ただ志賀原発をめぐっては、１号機の真下など敷地内にある断層が将来動く可能性があるかどうか、規制委員会の専門家会合で議論が続いています。 br 国の基準では、将来動く可能性がある断層の上に原子炉などの重要な設備を設置することは認められていないため、結論が出るまで本格的な審査は行われない見通しです。 br これについて北陸電力の西野彰純常務は「原子力規制委員会の専門家会合では、志賀原発の敷地内の断層が将来活動する可能性のある断層かどうかはまだ結論は出ていない。私たちは『これらの断層が将来活動する可能性のある断層ではない』とした自分たちの評価結果に自信を持っているが、真摯に対応していきたい」と話しています。 br その上で、結論が出る前に審査を申請したことについて「地域の安心のためにも、なるべく早く申請するのが大事と考えた」と説明しました。 br 志賀原発２号機は、審査が申請された原発としては１３原発２０基目で、これで建設中のものを除き原発を持つ全国の電力会社１０社全てから審査が申請されたことになります。 br br 08月12日　21時11分