結婚式で暴力団幹部の勾留停止 br 2016年06月10日　15時44分 br 関税法違反などの罪で起訴され拘置所に勾留されている指定暴力団・山口組系の暴力団幹部が娘の結婚式に出席したいとして勾留の停止を申請し、先月、大阪地方裁判所が認めていたことがわかりました。 br 結婚式への出席を理由に勾留の停止が認められるのは極めて異例です。 br 関係者によりますと、指定暴力団・山口組系の５０代の暴力団幹部の男は、ことし４月、関税法違反などの罪で逮捕・起訴され拘置所に勾留されていましたが、娘の結婚式に出席したいとして先月、勾留の停止を申請しました。 br これについて大阪地方裁判所は、結婚式が行われる日の５時間半に限って勾留の停止を認めたということです。 br 男は、先月関西地方で行われた結婚式に出席し、その後、再び勾留されました。 br 当日は、逃亡などに備えて弁護士や警察官が付き添ったということです。 br 検察は、当初、申請に対して反対の意見を出しましたが、勾留が停止される時間が限定的で逃亡を防ぐ態勢も整ったとして裁判所の決定に対して不服を申し立てる準抗告はしませんでした。 br 刑事訴訟法では「裁判所が認めた場合、勾留の執行を停止することができる」としていて、本人の病気や親の危篤などを理由に認められることがありますが、結婚式への出席を理由に認められるのは極めて異例です。