安達俊之さん不明３５年で集会 br br 北朝鮮に拉致された疑いがあるとされる白山市出身の安達俊之さんが、行方不明になってから２０日で３５年となり、俊之さんの母親や支援者が集会を開いて、進展が見られない拉致問題の早期解決を強く訴えました。 br この集会は、北朝鮮に拉致された疑いがあるとされる特定失踪者の１人で、白山市出身の安達俊之さんが行方不明になった日に合わせて、母親の道子さんや支援者が毎年開いています。 br ３５年前、当時１８歳でホテルの従業員だった俊之さんは、勤務を終えて、白山市白山町の交差点近くで目撃されたのを最後に、行方がわからなくなっています。 br ２０日、その交差点の近くで道子さんや支援者、約３０人が集まり、道子さんが「私も年をとって、もう待てない。息子が突然いなくなることはとてもつらいことで、今後もみなさんの協力で拉致問題の解決を目指していきたい」と訴えました。 br 拉致問題をめぐっては、ことし２月、北朝鮮が拉致被害者などの安否調査を全面的に中止すると発表していて、集会では「北朝鮮に大きな憤りを覚える。事件が解明される時まで絶対に解決をあきらめない」とする決議文が読み上げられました。 br 道子さんは「息子がいなくなってから、暗闇の中を生きてきた。あの子が帰る日まで、おかえりと言える日までがんばっていきたい」と話していました。 br 2016年06月20日　12時06分