20131224初登庁から1年余り 猪瀬知事が辞職、見送りは簡素に

By : Ryosuke Nakayama

Published On: 2013-12-29

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03:03

 去年の知事選で過去最高の434万票を獲得して意気揚々と初登庁した日から1年余り…。猪瀬知事がきょう、都議会の同意を得て正式に辞職しました。
 午前11時45分すぎ、猪瀬知事はやや緊張した面持ちで都庁に姿を見せ、報道陣の呼び掛けに「おはようございます」と応えた後、執務室に入りました。
 都議会は午後、臨時会を開いて知事の辞職に同意することを議決し辞職が正式に決まり、わずか10分ほどで終了しました。この間、猪瀬知事の発言はありませんでした。退職する知事が最後の本会議で発言しないのは戦後歴代の知事で初めてだということです。
 臨時会の後、知事は各会派を回り幹部らにあいさつしましたが、自民党は拒否したため、公明、共産、民主などの部屋を回りました。共産党は徳洲会に対する知事の利益供与に関して質問状を手渡そうとしましたが、知事は「もう辞職したから」と受け取りを拒否し、秘書が代わりに受け取ったということです。
 都庁を去る時は医療法人徳洲会グループから5000万円を受け取った問題で辞職する経緯から音楽演奏などのセレモニーはなく、職員およそ60人と都庁を訪れた都民らが猪瀬知事の知事としての最後の姿を見守りました。去年10月に退職した石原知事が1000人以上に見送られ、映画『ロッキー』のテーマ曲の演奏が流れたのとは対照的で、玄関先では副知事と各局の局長ら幹部が見送る簡素なものとなりました。職務代行者となる安藤副知事は「6年半以上一緒に仕事をして、発想の豊かさなどいろいろ参考になった。高齢化、防災対策、オリンピックなど急いでやることはたくさんある。そういうものが滞りなく進むよう予算編成も含めてやっていきたい」と述べました。
 退職金は条例に基づき在職の月の数=13カ月などから計算した1001万1560円が支給されるということです。猪瀬氏の知事在職日数は都政史上最も短い372日でした。
 都議会議長はきょう、猪瀬知事の辞職の申し出を都の選挙管理委員会に通知しました。これにより知事選は来年1月23日告示、2月9日投票が有力となります。選挙管理委員会はあす、日程を正式に決める予定です。

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